ゴーストハント、人形の檻はポルターガイストの起こる家が舞台

ゴーストハントシリーズ第2巻は人形の檻です。住宅街に立った古い洋館で奇妙な音や階段を上る足音、そして置いた物がそこから移動して別の所に置いてあったり物の向きが変わっていたりとおかしな現象が表れる。それを調査するためナルや谷川麻衣と霊能者の協力者たちが原因を究明していきます。第1巻旧校舎怪談に続き怪異現象が起こりますが、今回はRSPKポルターガイストを引き起こしそうな人物はいないため原因は霊現象なのか?ナルたちの分析・推理が始まります。

ゴーストハント、人形の檻のポルターガイストの起こる洋館の依頼に谷山麻衣の初仕事、ナルの依頼人に対する応対は?

ゴーストハント人形の檻は渋谷サイキックリサーチ(SPR)のバイト調査員になった谷山麻衣の初仕事が始まります。渋谷のとあるビルに事務所を構えるSPRそこで調査員兼事務員として働き始めます。しかし事務所に来る依頼者は浮気の調査、腰痛を治してほしいだの息子の結婚相手の運勢を観てほしいだの探偵事務所や心霊治療、占いと筋違いの依頼者ばかり。とりあえずは麻衣が応対するもナルは応対にさえ出ない。気に食わない客は追い返す。全く仕事する気あんのかね?と思わせるほど冷たい態度です。

それでいてどんな怪異現象も解決しますと自信だけは過剰すぎる若き所長に麻衣は困惑を隠せない。ただ、めちゃくちゃな要望を言ってくる依頼者も何人か訪れます。筋違いな要望や客だからと横柄な態度に出る依頼者。そういう人たちに対してはナルの冷たく発せられる言動と有無を言わさない態度に麻衣は拍手喝采することも。確かに分析推理は長けていて有能なナルですがそれが却って災いし周りからすれば超・超取り扱いにくい人物であることは紛れもなしです。

ゴーストハント、人形の檻でのポルターガイストが起こる洋館の依頼者に無愛想なナルが関心を示す?

そんなある日20歳代の女性が事務所を訪れま者す。なんかおどおどした様子。話を聞き取ると引っ越してきた家怪異現象が続発するとのこと。応対したナルが珍しく興味を表し女性の聞き取りを進めます。そして調査を引き受けることに。ああ、この若い16歳の所長さん仕事を引き受ける判断基準は何なのでしょうかね?気にいらない客は相手にもしない、ナル以上に無愛想な助手のリンさんを使ってお引き取り願う。そんな対応の中この女性の案件の何がナルを引き付けたのか、そのあたりを探るのもポイントの一つです。

3日後依頼者の自宅を調査することに。依頼者は森下典子。同居者は実の兄夫婦。奥さんは後妻。そして前妻の8歳の娘実兄は海外赴任で当分帰らず。時々様子を見に来てくれる兄の秘書の男性。通いのお手伝いの年配の女性。気が向いたときに家の設備の修理をしてくれる年配の男性。ミステリー的には登場人物の中に怪異現象を起こす犯人?がいそうですが果たしてどうなのでしょう。

ゴーストハント、人形の檻でポルターガイストを起こす洋館にぼーさん、巫女さん再登場。原因を究明し始めるが。

ポルターガイストを起こす洋館の住人の依頼者、森下典子さんに応接室に通されたナル、リン、麻衣たちですがソファには客と思われる男女二人が座っていました。何故かそこには旧校舎怪談事件で行動を共にしたぼーさんこと滝川法生と巫女さんこと松崎綾子が!話を聞くと森下典子の別々の同居人からそれぞれ依頼を受けてきたとのこと。早くも邪気のある破戒僧と口やかましく巫女らしくない派手な化粧の無能な巫女(と思われてる)ナルはあからさまに嫌な顔をし、あなた方は何故ここにいるのですか?と鬱陶しく聞く。

ここから例によって破戒僧と口うるさいド派手な巫女さんの口喧嘩が始まる。しかし、こんなふたりだがほとんど女性だけの洋館でしかも実害がまだないにしても、依頼者はいつ危険なことが起こりうるかわからない状況にぼーさんや巫女さんそしてナルやリンさん麻衣と少なからずも心強い心情にはナルと思います。読者である私が依頼者なら多少難のある人たちでも頼りにできると思いますね。それに前作では怪異現象を完結させましたから。

ゴーストハント、人形の檻の怪異現象やポルターガイストが続発する家 起きる原因は人?それとも・・・?

怪異現象は些細なもの、物をここに置いたのに次の瞬間にはもう、そこになく別の所にあったり、壁を誰かがたたくような音が何度もしたり物を置いていた向きが変わっていたりと実害がないにしても気持ちの悪い現象が続きます。調査を続けていると依頼者森下典子の姪である8歳の礼美ちゃんの部屋に置いてある机やテーブル重い棚が斜めに向きを変えていたり逆向きになっていたり、とても人が動かしたと思えない状態に。ここでとうとうポルターガイストの出現か!と思わせる状況になります。

前作旧校舎怪談ではRSPK能力のある女子高生が引き起こした(本人の自覚はありませんが)現象でしたが今回は誰かが引き起こしたものなのかはたまた、霊が起こしたものなのかナルやぼーさん、巫女さんの松崎綾子たちが調査協議し解明しようと進めていきます。

礼美ちゃんの部屋の大掛かりな作業を何とか終え機材の設置を命じられた麻衣。ケーブルを束ねようと今さっきここに置いたビニールテープがない。機材に繋いだはずのケーブルがすべて外れている。ケーブルを束ねようとするとまたビニールテープが消える。2個目が消えたというとリンさんが無言でテープを差し出す。それを受け取りケーブルを束ねていると借りたばかりのテープがまた消える。ぼーさんもドライバーが消えたようですと言います。霊の反発か威嚇行動に出たのか自体は大きく動き出します。

このあたりからポルターガイストや例の仕業かもと思わせる事象が出てきます。そのホラー的な状況に対しキャラクターのメンバーたちは推理し協議し、知らず知らず協力していく状況になっていきます。こういうところがゴーストハントキャラクターの魅力的なところで日頃口げんかしたり冷たい態度をとったりしていますが、原因究明に向けて一致協力するとこがほのぼのとさせます。

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