今回はゴーストハントのキャラクターで最もクールなリン・コウジョ(林興徐)について書いてみたいと思います。ゴーストハント1旧校舎怪談でリンは登場するやいなや谷山麻衣によって怪我をさせられてしまいます。といっても麻衣が故意にさせたのでなく偶然が重なって怪我をし、この物語では活躍することがありません。彼の秘術や素性は後にわかることになります。
ゴーストハントのリン(林興徐)とナル 性格は? 谷山麻衣の不運
リン・コウジョの初登場は怪異現象の調査のため訪れた高校のいわくつきの旧校舎の中でした。何年も前から廃屋同然の旧校舎の中に置かれた古い机や下駄箱とはそぐわない三脚に乗せた新しいビデオカメラがあるのを谷山麻衣が発見します。
麻衣は誰も足を踏み入れないこんなところにビデオカメラがあるのだろうと思い手を伸ばして触ろうとした瞬間「誰だ!」と言う声に驚き反射的に下駄箱に激しくぶつかってしまい、その下駄箱がドミノ倒しのようにいくつかの下駄箱を倒しビデオカメラをもなぎ倒し下駄箱のそばにいたリンが足を直撃される。
麻衣が責任を感じリンに詫びている時にナルが現れ、状況を彼に聞かれ説明した。が、こうなったのはすべて麻衣に責任があると冷たく言い放たれてしまいます。そしてナルが手を貸してリンを歩かせようとし、麻衣も手を貸そうとするがリンに、にべもなく振り払われてしまいます。そのうえ「結構です。あなたの手は必要ありません」とナル以上に冷淡に言われてしまいます。その態度に麻衣は少しムカつくが恐ろしく背が高いリンに上から見下げられていよいよ腹が立ってしまいます。
この場面を考えると超イケメンなのに性格は恐ろしく冷たく人を何とも思わないように見えるナルと、ナル以上に冷たく全く人の好意を受け入れないかのようなリンに麻衣はこの先どう付き合っていくのか、怪異現象を解決するのにこの2人と本当にやっていけるのか思ってしまいます。後々少しづつリンのよさも表れてくるのですが、この時点ではナルもリンもキャラクターとして好きになれない状況になってしまいます。
渋谷サイキックリサーチ(SSR)の主要メンバー2人がこの性格。これから怪異現象の事件を解明していくのに麻衣やほかのメンバーたちと協力し合ってやっていけるのか、物語としては逆に面白さと期待感も出てきそうではありますが。
ゴーストハント鮮血の迷宮でのリン(林興徐)の武器は?安倍晴明と同じ秘術?
そんなリン(林興徐)が最も活躍するのがゴーストハント5 鮮血の迷宮とシリーズ番外編、悪魔の棲む家の2つです。ゴーストハント5では古い洋館が増築に増築を重ね、部屋がいくつも造られたうえに壁が何重にも造られ極限の迷宮になっています。しかも住んでいる人は不明。シリーズ最大の恐怖の作品。この物語の最終、敵なる全身血だるまの悪霊に対してリンの武器である式神を繰り出します。それは一撃で敵の悪霊を倒してしまいました。リンの使った式神は日本の陰陽師、安倍晴明が秘術として使っていたもの。リンの場合は厳密に言えば日本の陰陽師とは若干違うが中国の陰陽道らしき術。口笛ひと吹きで式神を操ります。ゴーストハントのメンバーの中でも強力な攻撃力を持つ人物です。
ゴーストハントのメンバーで最も霊能力の強いのはリン?ナルは強力な超能力者 そして谷山麻衣は霊能力に目覚めていく
ゴーストハントのレギュラーメンバーは7名+1名。うち5名はいわゆる霊能力者で、1名は徐々に霊能力が開花し、残り1名は霊能力でなく情報収集力の優れた者。そして残り1名は正真正銘の超能力者です。リンはこの5名の中に入り悪霊等の敵に対して攻撃できる霊能力者です。ちなみにメンバーの悪霊に対する闘い方の役割は攻撃型が6名。この中に霊能力が回を追うごとに強くなっていく谷川麻衣が含まれ、最も攻撃力のある超能力者のナルが入ります。ゴーストハントは悪霊との闘いと同時にメンバー同士の人間模様と絆もコミカルに、時には真剣に描かれています。この描き方がメンバー一人一人の独特の個性がうまく読者に伝わり、私としてはとてつもなくそれぞれの人物の魅力に引き込まれてしまいます。
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