ゴーストハントの作者は小野不由美さん 登場するキャラクターの魅力は?

ゴーストハントの作者は小野不由美さんで、ミステリー作家の綾辻行人さんの奥様です。ゴーストハントはミステリーの要素も含んだホラーミステリーです。登場するキャラクターは渋谷サイキックリサーチ(SPR)のメンバー3名と5名の協力者たちです。主人公は女子高生の谷川麻衣。彼女がひょんな事から17歳のSPR所長ナルこと渋谷一也のもとで働くことになり、物語は始まります。

ゴーストハントの作者は小野不由美さん、ミステリー要素も含んだホラーアニメ

ゴーストハントは小説、漫画、アニメとして制作されました。小説が書かれたのは1989年。著者は小野不由美さんでほかにも『十二国記』や『残穢』『鬼談百景』を執筆されました。ゴーストハント第1弾は『悪霊がいっぱい!?』というタイトルでゴーストハントシリーズの旧タイトルになりました。

以後、悪霊シリーズとして1992年まで全8作が刊行されました。2012年からゴーストハント1が角川文庫から刊行され、僕は2020年のコロナ禍で初めて読み始めました。発売されるのが2か月ごとでしたので発売される日が待ち遠しかったのを覚えています。

コロナ禍で外出しにくい状況の中、ミステリーやホラー(軽いタッチの)が好きな私には少々興味がありましたがゴーストハントはホラーだけでなくミステリー要素も多分にあります。読み始めはそんなにのめり込む事はなかったのですが、読み進めていく内段々と引き込まれていきました。

内容的に謎を解き明かしていく面白さとホラーならではの怖さが相まってワクワク感で一気に読んでしまうのがもったいないほどの期待感がありました。ゴーストハントシリーズ全巻を通して書かれている内容が現代ではないので、例えばスマホやパソコンなどは出てこず、電話での連絡方法も固定電話なので書かれた時代の違いは感じますがそれが気にならない面白さがあります。

ゴーストハントの魅力は個性的なキャラクター

そしてこのゴーストハントの魅力はなんと行ってもキャラクターにあります。ドラマや映画では実際に目で観て耳で聞いて感じるものですが小説は活字を通して自分の想像でリアルに発想できキャラクターの個性も自分自身で創り上げてしまう処もあります。でもそれはそれでキャラクターの個性に魅力と面白さを感じるものになります。ゴーストハントに登場するキャラクターはレギュラーは7名、準レギュラーは途中から登場する男子高校生1名の8名で構成されています。各人はそれぞれ霊能力を持ち人柄や悪霊との闘い方、才能を発揮し、現代のチームのように持ち味を活かしています。主人公の女子高生谷山麻衣も回を追うごとに霊能力が開花されていきます。この作品の基盤となるSPR(渋谷・サイキック・リサーチ)の若き所長、ナル(渋谷一也)も第6巻で凄絶な能力を発揮します。

ゴーストハント キャラクターの魅力とは? 谷川麻衣とナルの魅力は?

それでは登場するキャラクターを私の主観で見ていきます。

谷山麻衣
この小説の女子高生の主人公。彼女の通う学校で怪異現象が起こり、それを調査、解決するため依頼されたのが17歳の渋谷サイキック・リサーチ(SPR)所長の通称ナル(渋谷一也)。ひょんな事からこのSPR調査員として働くことになります。

この小説ゴーストハントの主役二人の出会いがここから始まりますがナルが何故、谷山麻衣に声をかけたのか?物語が進むとわかりますが、麻衣には隠れた能力があり、それを見抜いていたように思えます。そして家族の状況(両親がいない)も知り同情しているような気がしてなりません。もし、そうなら難のある性格だが奥深いところでは優しいのかも知れません。

麻衣は体育館で作業をしていたナルの保護者的立場のナルの助手、林興徐(リン・コウジョ)を怪我させてしまいます。怪我をさせた引け目を感じつつも、ナルの半ば強引な口実に仕方なく調査員として働くことを承諾します。

超イケメンのナルに好意を抱きつつも性格の悪さに辟易してしまいます。ナルの性格の悪さは事務所を訪れた来客に対しても、ほぼ話を聞かず冷たく対応するのみ。依頼するために来たのに冷たくあしらわれて依頼者も怒りをあらわにすることもしばしば。依頼者にこんな態度をとって怒らせて依頼されるのが迷惑なような素振りをとります。こんなことをしていたら遅かれ早かれSPRは立ち行かないだろうと考えてしまいますが。

しかし、それを助けるのが谷山麻衣の仕事です。ナルにあしらわれた依頼者に優しく接し人を思う心に長けた麻衣がいたからこそ依頼者の事件解決へと進めることが出来たと思われます。ナルにとってもSPRにとっても絶対必要な存在になっています。このことが高校生ながら谷山麻衣のすごく魅力的なところであると思います。

そんな麻衣が予知夢のような幻を視ますがその幻の中ではナルは麻衣に優しく、事件解決に向けてナルからヒントをもらいます。幻の中のナルに好意を増していく麻衣。現実のナルに辟易するも、本当はナルの事が好きなのだと自覚し始めます。「ゴーストハント3、乙女の祈り」では狭い深い穴に落ちたナルと麻衣に、逆さになったまま降りてくる長い髪が垂れ下がった女性の霊に襲われます。恐怖を感じながらもナルに守られ、その時間は恐怖と恋心が渦巻く心境に陥ります。

そして徐々にナルに心とらわれていきます。普段のナルには辟易する麻衣ですが悪霊と闘っている時にはナルを信頼し心寄せる麻衣が愛しく感じられます。

ゴーストハント 麻衣の視る幻の中のナルは誰?ユージンとは?

このゴーストハントで事件の解明をしていく過程に麻衣がたびたび視る夢幻。その中でナルが麻衣に解決のヒントを与えます。しかし夢幻の中のナルは本当のナルでなく、数年前に事故に見せかけて殺されたナルの双子の兄のユージンであることがわかります。

最終章でそれに気付く麻衣。実際に生きて目の前にいるナルと夢幻の中で視るユージンに心が動きます。現実に生きて目の前にいるナルか亡くなってはいるが夢幻の中で優しく接してくれるユージンかどちらか選択しなければならない状況になったらさすがに迷ってしまいそうですが。。

麻衣がSPRの調査員になってから超能力者や悪霊を現実に視て、メンバーたちと協力しながら自分の内に眠っている能力に目覚めた麻衣。ぼーさんこと滝川法生の手ほどきを受けて霊に対して闘う術を得ます。何度か霊に襲われるが、微力ながらも相手を倒し成長していきます。

 


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