ゴーストハント旧校舎怪談の登場人物は女子高生、谷山麻衣と謎の少年ナル 個性的なぼーさんと巫女さん(松崎綾子)

ゴーストハントの魅力については前回のブログで書きました。その魅力はキャラクターの個性なり人物像が読者に容易に想像できる文章表現にあります。キャラクターの会話内容、言葉の使い方、顔や身体の動作の表現など作者の小野不由美さんの感性の良さが感じられます。登場するキャラクターは当然ながら架空の人物ですが、現実の世界に実存して欲しいと思うほど魅力に取りつかれます。

ゴーストハント旧校舎怪談でのぼーさん(滝川法生)と巫女(松崎綾子)さんは仲が悪い?

ゴーストハントの登場人物はシリーズ1の旧校舎の怪談でひとりを除いてほぼ登場します。主人公の谷山麻衣とナル(渋谷一也)、ナルの助手のリン(林興徐)の登場場面は前回に書かせてもらいましたが、今回はゴーストハントの主人公である麻衣とナルに劣らないほどの実力のあるぼーさんこと滝川法生と巫女さんの松崎綾子について書いていこうと思います。

先のナルとリンの登場場面は少し工夫を凝らしたところがありましたが、ぼーさんと巫女さんの登場場面はそんなに衝撃的でも変わった場面でもなく物語の流に沿った自然な登場のしかたになっています。

いわく付きの旧校舎の調査を高校の校長から受けたナルは麻衣とともに旧校舎の前で作業をしていると、依頼主である高校の校長が男性と女性を連れて現れ、そこで二人を紹介します。驚くことに怪異現象の調査を依頼したSPR(渋谷サイキックリサーチ)以外にも霊能者に依頼していました。そのふたりがぼーさんと巫女さんです。

二人が誰であるかわからないナルと麻衣に巫女さんの松崎綾子が話し始めます。校長から心霊調査研究所にも依頼していた事を聞かされていた巫女さんは目の前にいる17歳の若い男の子が所長だと知り無礼なことの言い放題。ナルのほうも劣らず皮肉を込めて巫女さんに喰いかかります。両者が言い合ってるのを見てぼーさんは笑いをこらえきれず吹き出してしまいます。それを見た巫女さんがぼーさんにも喰ってかかります。そこからぼーさんと巫女さんの口喧嘩が続きます。二人の登場場面はごく普通なのですが、これから後々の状況でもこのふたりの口喧嘩的な事は時々おこります。でも、それがふたりのキャラクターをよけいに面白くしてくれて、とても愉しませてくれます。

ゴーストハントのぼーさんのキャラは強く意外と実力派?

主人公麻衣とナルに続いて登場したぼーさんと巫女さんの松崎綾子ですが、ふたりの存在感は非常に強いです。特にぼーさんは後から加わるメンバーも含めてリーダー的存在でこの人抜きでこの作品の魅力は語れません。ここで、ぼーさんのプロフィールを書いておきます。愛称はぼーさん、本名 滝川法生(たきがわ  ほうしょう)年齢は27~28歳。高野山の元修行僧。物語の中では修行僧の傍らミュージシャンとして活動もしています。ロン毛で髪を後ろで結び、ガタイのよい体つき。とてもお坊さんという印象ではないですが悪霊と闘うときの呪文?は敵を倒すのには充分な武器となっています。

この作品でも何度か悪霊との闘いがありますが、年齢順ではリンの次になりメンバーから頼られる事も多々あります。ナルの、悪霊を倒すための計画に従っていきますが実際にメンバーを助ける人間的魅力と霊能力を持ち合わせています。実質メンバーの中心的な人物ともなっています。

ゴーストハントの巫女さんこと松崎綾子は本当に霊能力者?

ぼーさんと時同じくして登場しました巫女さん(松崎綾子)は口だけはすごく達者偉ぶるところも随所に見られますが、結構細かいところに気の付く人物です。怪異現象の調査でビデオモニターに映った画面でおかしなところがあればすぐに指摘する敏感さ。ただそれらは、ほぼ革新的指摘でなく巫女さんの思い込みや見間違いもかなりあります。霊能力は?と言えばほとんど活躍場面がありませんがゴーストハント6 海からくるもので初めてその能力が発揮されます。どうも巫女さんの霊能力は環境に起因するものが大きいようです。とはいえ巫女さんの個性の強さは相当なもので巫女さんが登場していない場面では物足りなさが出てきます。

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