ゴーストハント旧校舎怪談では数々の怪異現象と心霊現象の噂が多い高校を調査し、原因を突き止めようとするナルと助手の谷山麻衣。そして協力者4名の霊能力者たち。しかし調査のかいもなく原因を突き止められない。果たして調査は成功するのか?
ゴーストハント旧校舎怪談の怪異現象の原因は?
ゴーストハント1、旧校舎怪談では何度か怪異現象が起こります。取り壊す予定の旧校舎の屋根の一部が崩落し、工事をしていた人たちが何名か巻き添えになり死傷者を出したり、工事をしていた業者のトラックが校庭で体育の授業を受けていた生徒たちを跳ね死傷者を出すと言う事故も起こります。
また生徒の中には旧校舎の2階の窓に人影を見たと話す生徒、また教師が宿直室で首を吊り自殺したという言い伝え。そしてその教師の霊が現れると言います。
展開としては一般的な祟りや怨念などのストーリーですが、この時点ではどういう悪霊が出て来るのだろうと考えてみたりしました。しかし怪異現象を高性能カメラやサーモグラフィー等の機材を使ってデーターを分析し推理して原因を探っていく単なるホラー要素だけでなくミステリー要素も入って推理する楽しさがあります。
ゴーストハント旧校舎の怪異現象がエスカレート 悪霊の反撃か?
ナルと、にわか助手の谷山麻衣が高性能カメラや集音マイク、サーモグラフィーを用いて調査するも目立った変化は表れず原因ははっきりしません。
谷山麻衣が旧校舎を調査していると妙な足音がするのが聞こえたり、物を叩くような音や板が裂けるような音も聞こえたりします。またビデオカメラには逆さになって走る足が映っていたり白い人の頭のようなものが映っていたりします。
そして協力者のひとり、霊媒師の原真砂子が、2階に張られたベニヤ板の壁が裂けてそこから転落する事故が起きました。幸い怪我は大した事はなかったのですが、ここから怪異現象の起こす危険度が増していきます。
最初は怪異現象も聞き違いや錯覚的なものかもしれませんが調査が進むにつれ危害を加えられるような事態へと動いていきます。途中まで読んでいて原因は霊の働きなのか自然現象なのか、それともそれら以外のものなのか推理小説の犯人捜しのような少しワクワクするような気分になります。
ホラー小説は眼で見る映画やテレビドラマと違い、いかに頭の中で想像を働かすかが面白くなるポイントかもしれません。夜にひとりで読んでいると小説の文字でも怖さが出てきます。
このゴーストハントではホラー要素もたっぷり。しかし怪異現象を起こしているのが本当に悪霊や地縛霊等の仕業なのか?そこで現象を分析し、推理していくミステリー要素も備わっています。いわゆるホラーミステリーのジャンルですが、ホラーもミステリーも好きな私にはこの上ない作品です。
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